今日は上野駅の不忍口で降りて撮影開始。
気温が高まる季節になると撮影の調子が良くなる。
毎年のことだ。
そんな高揚とした気分で歩いていた。
被写体に出会える予感をビンビンに感じていたが、2時間くらい歩いてもいっこうに現れず。
途中で音楽好きなファンキーな女性に撮影依頼したが、フラれる。
お腹も減ったから、どハマりしている牛タン定食食べた。
牛タン、麦飯、テールスープのトリオはダチョウ倶楽部に引けを取らない、唯一の存在である。
いつものごとく大盛り麦飯おかわりしたから、いつものごとくお腹パンパンマンになる。
お腹パンパンマンは良くないし、大して面白いとも思わないから撮影がてら不忍池を散歩。
そしたら吹奏楽器の渋い音色が、不忍池に響き渡っていた。
お腹パンパンマンに変貌した私のお腹にその渋い音色が鳴り響いたのである。
そんなことはどうでもいいのだが、その音色に、その不忍池になんとも相まった素敵な女性が舞い踊っていたのである。
私は心を奪われて、緊張しながらも声をかけるタイミングを伺って撮影依頼をした。
始めは断られるも、なんとか口説いて撮影させてもらった。
こんな日々を過ごせている私は幸せものなのだ。
この世界で心奪われるものを私なりに愛していけばいいのだ。
私にとって写真とは、人生とは端的に言えば、ただそれだけのことである。